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AGENT_COMPARISON / 2026.05

エンジニア向け転職エージェント7選を機能比較
求人数・年収・特化度を客観評価する

· 著者: 福朗(フリーランスAIエンジニア)

エンジニア向け転職エージェント比較

エンジニアの転職市場では、求人を扱うエージェントが 「総合型/IT特化型/スカウト型」 の3レイヤーに分かれている。本記事では2026年5月時点で公開されているデータをもとに7社を選定し、求人数・年収レンジ・サポート体制を比較する。一人称の体験談ではなく、各社の公開情報と複数の調査記事から得た数値をベースに構成した。

// TL;DR

  1. 大手総合型1社 + IT特化型1社 + スカウト型1社 の3併用が、求人網羅性と専門性を両立する現実解。
  2. 専門特化型(レバテックキャリア・ギークリー・テックゴー)は技術スタック単位での求人検索とエンジニア理解のあるCAが強み。
  3. 30代以降はビズリーチ等のスカウト型で市場価値を測りながら、年収600万円以上のレンジへシフトしていくのが効率的。
  4. 未経験・第二新卒はマイナビITエージェントのような若手特化系を起点にする。

なぜIT特化型を必ず1社入れるべきか

大手総合型エージェント(リクルートエージェント・doda・マイナビエージェント等)は求人母数が圧倒的だが、キャリアアドバイザーが必ずしも技術スタックを理解しているとは限らない。「Reactを書いていますが」と伝えたとき、フロントエンドフレームワーク以上の解像度で会話できるかは担当者ガチャになる。

これに対しIT特化型は、求人票の段階でフレームワーク・言語・開発フェーズ・チーム規模・CI/CD環境などが書き込まれており、面談時のすり合わせコストが低い。レバテックキャリアの公開情報では 「年間7,000回以上の企業訪問」 という現場理解の数値を打ち出しており、ここが総合型との明確な差別化ポイントになっている。

168,700+
リクルートエージェントの SE/ITエンジニア公開求人数(2026/1時点)
46,660
レバテックキャリアの公開求人数
37,000+
ギークリーのIT求人保有数
97.5%
マイナビITエージェント経由の転職後定着率

数字だけ見れば総合型に分があるが、「自分の経験スタックにマッチする求人だけを抽出する効率」と「面談での技術コミュニケーションコスト」の2軸で見ると、特化型の優位は崩れない。

選定基準(5項目の評価軸)

本記事では以下の5項目で各社を見ている。「ランキング」ではなく「軸別の比較」とした。

  1. IT求人数の絶対量 — 公開・非公開を合わせた母集団のサイズ
  2. CAの技術理解度 — エンジニア出身者の比率、企業訪問頻度、求人票の技術記載粒度
  3. スカウト機能の有無 — 求職側からプッシュしない受動的な機会創出ルート
  4. 想定年収レンジ — 紹介求人の年収帯と過去実績の上振れ幅
  5. 対応エリア — 関東一都三県限定か、地方求人があるか、フルリモート求人の比率
エンジニア転職エージェント選定の5評価軸レーダーチャート

主要7社の比較表

2026年5月時点で各社が公開している求人数・対応エリア・年収レンジを表にまとめた。求人数は公開数のみで、非公開求人は含めていない。

エージェント タイプ IT公開求人 年収ボリュームゾーン 対応エリア
レバテックキャリア
IT特化
正社員特化 約46,660件 500〜900万円
年収700万円以上 約36,000件
関東・関西・九州
ギークリー(Geekly)
IT特化
提案数重視 約37,000件 400〜800万円 一都三県中心
マイナビITエージェント
IT特化
若手向け 約27,906件 350〜800万円
年収UP率 73.7%
全国
リクルートエージェント
総合型
業界最大母数 168,700件以上
非公開 約44,800件
幅広い 全国
doda エンジニアIT
総合型
スカウト併用可 大規模 400〜900万円 全国
ビズリーチ
スカウト型
ハイクラス 非公開(スカウト中心) 600〜1,500万円
平均年収UP 約130万円
全国
テックゴー
IT特化
現役エンジニア特化 非公開 500〜1,000万円
平均年収UP 138万円
全国

// 表の読み方

求人数の大小と「自分にマッチする求人数」は別物。母集団が10倍でも、自分のスタックに合う求人が同比率で増えるとは限らない。公開数は参考値として捉え、実際は登録後に紹介された求人の質で判断するのが現実的。

各社の強み・弱み詳細

ここからは表だけでは見えにくい、各社の運用上の差異を整理する。

SPECIAL.01

レバテックキャリア

エンジニア・クリエイター特化で15年以上の実績がある老舗。年収700万円以上の求人が約36,000件と、ミドル〜ハイレンジに強い。公開情報では「3人に2人が年収70万円アップ」を打ち出している。

// 公開求人
46,660件
// 想定年収UP
+70万円
// 対応エリア
関東/関西/九州
強み
  • 技術スタック単位の求人検索が可能
  • CAがエンジニア出身比率高め
  • 年収700万円以上のレンジで提案数が多い
弱み
  • 未経験向け求人は少ない
  • 地方求人(関東・関西・九州以外)は限定的
// FIT 経験3年以上、年収500万円以上を目指すフルスタック・サーバーサイド・SREエンジニア
SPECIAL.02

ギークリー(Geekly)

IT・Web・ゲーム業界特化型。マッチング精度の高さと提案スピードが評価されている。求人数は公開ベースで37,000件以上。一都三県中心のため、関東圏で働きたい人向け。

// 公開求人
37,000+件
// 強み領域
Web/ゲーム
// 対応エリア
一都三県中心
強み
  • ゲーム業界の求人が他社より多い
  • 提案スピードが早い(初回面談後の即日紹介あり)
  • 20代後半〜30代のWebエンジニアに最適化
弱み
  • 地方在住者は使いにくい
  • 提案数の多さがノイズになることもある
// FIT 関東で働くWeb/ゲーム業界のエンジニア、複数の選択肢を比較したい人
SPECIAL.03

マイナビITエージェント

マイナビグループのIT特化型。公開求人 約27,906件、転職後の定着率97.5%、年収アップ率73.7% という公開数字を打ち出している。20代〜30代前半・第二新卒に強い。

// 公開求人
27,906件
// 定着率
97.5%
// 年収UP率
73.7%
強み
  • 第二新卒・若手エンジニアの選考通過率が高い
  • 大手・中堅企業の求人が多い
  • 全国対応で地方からの利用もしやすい
弱み
  • ハイクラス(年収800万円以上)求人は他社に劣る
  • 技術深掘りはレバテックほどではない
// FIT 20代〜30代前半、年収350〜800万円のレンジで安定企業へ転職したい人
GENERAL.01

リクルートエージェント

業界最大手の総合型。SE・ITエンジニア職の公開求人 約168,700件、非公開 約44,800件と母集団が他社の3〜4倍規模。技術スタックの専門性よりも、選択肢の網羅性で価値が出る。

// 公開求人
168,700+件
// 非公開
44,800件
// 対応エリア
全国
強み
  • 地方求人を含めた網羅性で他社を圧倒
  • 非公開求人の母数も大きい
  • 異業界からのIT転職にも対応
弱み
  • CAの技術理解度は担当による差が大きい
  • 提案数が多くノイズも含まれる
// FIT 地方在住者、選択肢の母数を最大化したい人、異業界からのIT転職者
SCOUT.01

ビズリーチ

ハイクラス向けスカウト型。年収600万円以上、ヘッドハンター経由の非公開求人が中心。プロジェクトマネージャー、テックリード、CTOクラスの案件が豊富で、平均年収アップ約130万円という公開数字がある。

// 年収レンジ
600〜1,500万
// 平均年収UP
+130万円
// 利用形態
スカウト
強み
  • ハイクラス求人の母数が他社を圧倒
  • 自分の市場価値を測れる(スカウト数で判定)
  • CTO・テックリード等のリーダー求人が豊富
弱み
  • 有料プラン(プレミアム)のほうが機能が広い
  • 経験3年未満には機能しにくい
// FIT 経験5年以上、テックリード以上を目指す層、市場価値を継続的にウォッチしたい層
ハイクラス求人のスカウトを受け取るなら
登録後はスカウト数で自分の市場価値を継続観測できる。エンジニア5年以上の層は登録しておく価値が大きい。
ハイクラス求人を見る
SPECIAL.04

テックゴー

現役ITエンジニア特化の比較的新しいエージェント。平均年収138万円アップという公開数字が業界最高水準。独占の1day選考会など、現役エンジニアにフォーカスしたイベントが特徴。

// 平均年収UP
+138万円
// 対象
現役エンジニア
// 対応エリア
全国
強み
  • 年収アップ実績の数値が他社より高い
  • 独占選考会で1日で複数社と面談可能
  • CAは現役エンジニアまたは元エンジニア中心
弱み
  • 知名度はまだ大手より低い
  • 未経験は対象外
// FIT 現役エンジニアで、短期間で年収を大きく上げたい人

経験年数別の最適解

同じ「エンジニア」でも、経験年数によって有効なエージェントは大きく変わる。一般的な転職市場のデータでは 経験1〜4年で平均年収500万円台後半、15年以上で平均900万円超 という幅があり、年代ごとに使うエージェントは別物と考えたほうがいい。

└─ あなたの状態
   ├─ 未経験/第二新卒(0〜2年)
   │   ├─ マイナビITエージェント(若手特化/定着率高)
   │   └─ リクルートエージェント(母数で網羅)
   │
   ├─ ジュニア〜ミドル(3〜7年)
   │   ├─ レバテックキャリア(技術深掘り+年収UP)
   │   ├─ ギークリー(Web/ゲーム業界の比較検討)
   │   └─ リクルートエージェント(母数として併用)
   │
   ├─ シニア(8年以上)
   │   ├─ ビズリーチ(市場価値の継続観測)
   │   ├─ レバテックキャリア(高年収帯の母数)
   │   └─ テックゴー(短期年収アップ)
   │
   └─ テックリード/マネジメント志向
       ├─ ビズリーチ(CTO・VPoE求人)
       └─ ヘッドハンター系(個別オファー)

「複数登録は面倒」と感じる場合、最低限は 特化型1社 + 総合型1社 の2社運用がボトムライン。スカウト型は「面談ベースで動かなくて済む」ので、3社目として併用しても工数は大きく増えない。

年収交渉に使える数値根拠

エンジニアの年収交渉では、「市場相場」を数字で示せるかが結果を分ける。以下は2026年時点で出回っている主要なベンチマーク数値。

エンジニア転職での年収アップ実績の比較
+130万円
ビズリーチ利用ITエンジニアの平均年収アップ
+138万円
テックゴー利用者の平均年収アップ
+70万円
レバテックキャリアの「3人に2人」が実現
73.7%
マイナビITエージェント利用者の年収UP率
462万円
ITエンジニア全体の平均年収(2026年)
900万円超
経験15年以上のベテラン層平均

交渉時に意識すべき点は3つ。

  1. 「現職年収+市場相場差分」を最低ラインに置く — 現職が市場相場より低ければ、相場差分を提示できる。
  2. 同職種の他社オファーを並べる — エージェント経由で複数オファーを並走させる。CA経由のほうが交渉摩擦が少ない。
  3. 役職/スコープで提示する — 「テックリード相当を求めるなら×××万円」という形で、ロール起点で交渉する。

利用時の技術面接対策

エンジニア転職で年収レンジを引き上げるには、技術面接の通過率が最大の変数になる。CAは選考対策をしてくれるが、内容はあくまで一般論。実技対策は自分でやる必要がある。

コーディング試験の準備

外資系・ハイクラス求人ではLeetCode形式・システム設計面接が一般的。スカウト段階で「コーディング試験あり」と明記された求人を受ける場合、Easy〜Medium レベルを最低50問程度こなしておくと、面接時のコミュニケーションコストが下がる。

システム設計面接の準備

シニア以上の選考では、システム設計面接(System Design Interview)がほぼ必須。スケーラビリティ・データベース選定・キャッシュ戦略を口頭で議論できる準備が必要。

過去プロジェクトの言語化

「STARフレームワーク(Situation / Task / Action / Result)」で、過去プロジェクトを数値付きで語れるよう整理しておく。「レスポンスタイムをp99で230ms→80msに改善」のような具体性が、年収レンジを上げる根拠になる。

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よくある質問

転職エージェントは何社まで登録すべき?

最低2社、上限は4〜5社。それ以上は連絡の管理コストが回らない。「特化型1 + 総合型1 + スカウト型1」の3社が目安。

未経験からITエンジニアになる場合は?

マイナビITエージェントなど若手特化系を使う。実務経験ゼロからの場合、エージェントよりも先にスクール経由でポートフォリオを作るほうが優先度は高い。

フリーランス案件と正社員求人、両方扱うエージェントは?

レバテックは正社員(レバテックキャリア)とフリーランス(レバテックフリーランス)でサービスが分かれている。両方視野に入れるなら、別ブランドで登録するのが現実的。

地方在住でもIT特化エージェントを使える?

レバテックは関東・関西・九州、ギークリーは一都三県中心。地方在住の場合は、リクルートエージェント・doda等の総合型と、フルリモート求人を扱う特化系を併用する。マイナビITは全国対応で地方からも利用しやすい。

転職せずに年収を測りたい場合は?

ビズリーチ等のスカウト型に登録し、スカウト数と提示年収レンジを観測する。実際に転職活動をしなくても、市場価値の継続観測ができる。

// SUMMARY

エンジニア向け転職エージェントは「総合型/IT特化型/スカウト型」の3レイヤー併用が現実解。求人数の絶対量は総合型(リクルートエージェント)が圧倒するが、技術スタック単位の求人検索と面談時の技術コミュニケーションコストを考えるとIT特化型を必ず1社入れるべき。経験年数によって最適な組み合わせは変わるため、自分のフェーズに合わせて2〜3社を併用するのが、求人網羅性と専門性を両立する最短ルートとなる。

福朗
福朗

フリーランスAIエンジニア。AIパイプライン開発と技術キャリアについて発信しています。

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