「TechGo(テックゴー)」は、株式会社MyVisionが運営するITエンジニア特化の転職エージェントだ。平均年収138万円UPという数字を前面に出したプロモーションを見て、実態が気になっている人も多いだろう。
この記事では、良い評判・悪い評判の両方を一次情報ベースで整理し、年収UP実績の中身、対象者の条件、選考の流れ、他社との違いまで、実際に登録を検討する現役エンジニアの目線でフラットに検証する。
結論:TechGoが向いているのは「実務経験2年以上でハイクラス転職を狙う人」
TechGoは、実務経験2年以上・年収600万〜1000万クラスへの引き上げを狙うエンジニアに向いたサービスだ。ITコンサルやメガベンチャーなど上流工程・高年収帯の非公開求人に強く、年収交渉や面接対策のサポートが手厚い一方、求人の絶対数は総合型エージェントより少なく、未経験者・第二新卒は対象外に近い。
「今より年収を上げたい経験者エンジニア」がピンポイントで使うにはよいが、これ1社だけで転職活動を完結させるより、求人数の多いエージェントと併用するのが現実的だ。
向いている人
- 実務経験2年以上のエンジニア
- ITコンサル・上流工程志向がある
- 年収600万円以上を狙いたい
- 面接に苦手意識があり対策量を重視したい
- 土日にまとめて選考を進めたい
向いていない人
- 未経験・第二新卒でエンジニア転職したい
- 地方在住で首都圏以外の求人を探したい
- じっくり時間をかけて比較検討したい
- 紹介求人の「数」を優先したい
TechGo(テックゴー)とは?MyVision運営のエンジニア特化エージェント
TechGoは、コンサル業界の転職支援で実績を積んできた株式会社MyVision(東京都千代田区)が、2024年にIT/エンジニア領域へ展開した新ブランドだ。もともとのMyVisionが「コンサル特化」であるのに対し、TechGoは「ITエンジニア特化」というすみ分けになっている。
| 運営会社 | 株式会社MyVision(東京都千代田区内幸町) |
|---|---|
| サービス名 | TechGo(テックゴー) |
| 対象 | 実務経験2年以上のITエンジニア(20代後半〜30代中心) |
| 保有求人数 | 10,000件以上(非公開求人含む) |
| 対応エリア | 首都圏中心(大阪・名古屋・福岡なども一部対応) |
| 面談方法 | 対面・オンライン両対応、60〜90分程度 |
| 費用 | 完全無料(成功報酬型、求人企業側が負担) |
強みとして打ち出されているのは「上流工程・高年収帯への特化」だ。ITコンサルティングファーム、メガベンチャー、SaaS企業などの非公開求人を中心に扱い、求人の絶対数よりも年収レンジの質を重視した設計になっている。
TechGoの年収UP実績を検証:平均138万円UPの中身
公式サイトや各種メディアで紹介されている実績データを整理すると、以下のようになる。
出典:TechGo公式データを引用したメディア各社の報道値をもとに作成。年収交渉成功率は100%と公表されている。
ここで押さえておきたいのは、この数値は「TechGo経由で転職が決まった人」の平均値であり、登録者全員の平均ではないという点だ。転職エージェントの年収UP実績は一般的にこの集計方法を取ることが多く、TechGo特有の問題ではないが、「登録すれば誰でも138万円上がる」という意味ではないことは踏まえておく必要がある。特に30代・実務経験豊富な層ほどUP幅が大きく出やすい傾向は、他の転職エージェント各社のデータとも整合的だ。
年収交渉自体は担当アドバイザーが企業側と直接行う代行型で、この点はエンジニア転職の面談の流れで解説した一般的な転職エージェントの面談〜内定プロセスとも重なる部分が多い。自分で交渉する場合の考え方は年収交渉のやり方で別途整理する予定だ。
TechGoの良い評判・口コミ
複数のメディア・口コミサイトに掲載されている利用者の声を集約すると、良い評判は次の5点に集約される。
- 高年収帯の求人が充実:上流工程・ITコンサル・メガベンチャーなど、他社では出にくい非公開求人に出会えたという声が多い
- 年収交渉を任せられる:自分で言い出しにくい条件交渉をアドバイザーが代行してくれる点への評価が高い
TechGoの悪い評判・口コミ
一方で、次のようなマイナス評価も一定数見られる。
- 求人紹介ペースが尻すぼみになる:登録直後は求人が来るが、条件が合わないと次第に紹介が減るという声が複数ある
- 担当者との相性差:熱心なサポートを評価する声がある一方、対応がやや高圧的だと感じたという声もある
- 地方求人が少ない:拠点が首都圏中心のため、地方転職を希望する場合は選択肢が狭まる
こうした「求人紹介が途中で減る」「担当者と合わない」という悩みは、TechGoに限らずエージェント選びでエンジニア転職の失敗パターンとしてよく挙がるものでもある。1社に依存せず複数登録しておくことが、こうしたリスクを避ける基本的な対策になる。
TechGoの対象者:「実務経験2年以上」という足切りライン
TechGoは公式に「実務経験2年以上のエンジニア」を主対象としており、未経験・第二新卒向けの求人はごく一部にとどまる。プログラミングスクール卒業後すぐの転職や、異業種からのキャリアチェンジを考えている場合は、対象外になる可能性が高い。
逆に、実務経験を積んで「そろそろ年収を上げたい」というフェーズにいる30代エンジニアとは相性がよい。30代エンジニア転職の攻略ガイドで触れたように、30代は経験を武器にできる一方で選考のハードルも上がる年代であり、TechGoのような上流工程・高年収特化型のエージェントを併用する価値は大きい。
年収1000万円クラスを見据えるレベル感であれば、外資系企業への転職ルートを含めて検討する選択肢もある。この領域は外資エンジニア転職ロードマップで扱っている通り、TechGoが扱う国内メガベンチャー・ITコンサル系の求人とは別軸の選択肢として押さえておくとよい。
1Day選考会とは?メリットと見落としがちな注意点
TechGoの特徴的な仕組みの一つが「1Day選考会」だ。毎週土曜日に開催され、事前のキャリアアドバイザー面談・書類選考を通過した候補者が、オープニングセミナー後にまとめて複数社の選考を受けられる。土日の1日で書類選考〜面接まで進み、翌週にはオファーが提示されるケースもあるという。
平日の稼働で転職活動の時間が取りにくいエンジニアにとっては効率的な仕組みだが、見落とされがちな注意点もある。書類提出から選考会当日までの猶予が短く、企業研究やコーディング課題への準備時間が十分に確保しにくいという指摘だ。
1Day選考会に参加する場合は、事前面談の段階で「どの企業が来るか」「どんな評価軸か」をできるだけ具体的にアドバイザーから聞き出し、準備時間を前倒しで確保しておくことが重要になる。
TechGoを使いこなすための3つのコツ
口コミを見る限り、TechGoで成果を出している人と「求人紹介が減った」と感じている人の差は、担当者の当たり外れだけでなく使い方にも表れている。
1. 初回面談で希望年収レンジを数字で明確に伝える
「なるべく上げたい」といった曖昧な希望では、アドバイザー側も紹介先を絞り込みにくい。現在の年収・希望年収・譲れない条件(勤務地、フルリモート可否など)を数字と優先順位付きで伝えると、非公開求人のマッチング精度が上がりやすい。
2. 模擬面接は回数よりフィードバックの反映を意識する
無制限の模擬面接は強みだが、こなすだけでは効果が薄い。1回ごとに指摘された点をメモし、次の回で修正できているかを確認するサイクルを回すことで、実際の選考での再現性が上がる。
3. 1Day選考会は参加前に対象企業を確認し、前倒しで準備する
前述の通り、1Day選考会は書類提出から選考当日までの準備期間が短くなりがちだ。事前面談の段階で「どのような企業・ポジションが対象になりそうか」をアドバイザーにできるだけ具体的に確認し、企業研究やコーディング課題対策を早めに始めておくと、当日の選考の質が変わる。
TechGoと他社エージェントとの違い
求人数・年収帯の観点で、代表的な総合型・IT特化型エージェントと比較すると、TechGoの立ち位置がわかりやすくなる。
| サービス | 特徴 | 公開求人数の目安 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| TechGo | 上流工程・高年収帯特化、年収交渉代行、1Day選考会 | 10,000件以上(非公開中心) | 実務経験2年以上で年収UP狙い |
| レバテックキャリア | IT/Web特化の総合型、求人母数が多い | 50,000件超 | 選択肢の広さを重視する人 |
| Geekly | IT/Web/ゲーム特化、高年収帯にも対応 | 37,000件超 | 幅広く比較しながら進めたい人 |
| ビズリーチ | スカウト型、ハイクラス・管理職志向 | スカウト受信型で変動 | 市場価値を客観的に把握したい人 |
求人母数で見ると、レバテックキャリアの評判やGeeklyの評判で個別に検証予定の総合型IT特化エージェントの方が圧倒的に多い。TechGoは「数」ではなく「上流工程・高年収帯への的の絞り方」で差別化しているサービスと理解しておくと、他社との使い分けがしやすい。実際、明光キャリアパートナーズのエンジニア転職レビューでも触れたように、単体のエージェントだけで転職活動を完結させるより、特化型と総合型を組み合わせて使う方が選択肢の幅とサポートの質を両立させやすい。
TechGo登録〜内定までの流れ
- Web登録:公式サイトから経歴・希望条件を入力(3分程度)
- キャリア面談:対面またはオンラインで60〜90分、経験・希望をヒアリング
- 求人紹介・書類対策:非公開求人を含めて紹介、職務経歴書をブラッシュアップ
- 選考・模擬面接:通常選考、または1Day選考会に参加し、無制限の模擬面接でカバー
- 内定・年収交渉:アドバイザーが企業側と条件交渉、内定承諾までサポート
よくある質問
TechGoで本当に年収は上がりますか?
TechGo経由で転職が決まった人の平均で138万円UPという実績が公表されているが、これは登録者全員の平均ではなく、成約者ベースの数値だ。年収UP幅は現在のスキル・経験年数・希望職種によって変わるため、まずは面談で自分の市場価値を確認するのが現実的な進め方になる。
TechGoは未経験でも利用できますか?
公式には実務経験2年以上を主対象としており、未経験・第二新卒向けの求人はごく一部にとどまる。未経験からのエンジニア転職を考えている場合は、未経験者向けの求人を多く扱う別のエージェントを検討したほうがよい。
TechGoの運営会社はどこですか?
株式会社MyVision(東京都千代田区内幸町)。もともとコンサル業界特化の転職エージェントとして実績を積んできた企業で、2024年にITエンジニア特化ブランドとしてTechGoを立ち上げた。
TechGoのマイページにログインできない場合は?
登録時に届く案内メールのログインURLからアクセスするのが基本の導線になる。メールが見当たらない、パスワードを忘れたといった場合は、担当アドバイザーに直接問い合わせるのが最も早い解決方法だ。
TechGoは地方在住でも使えますか?
面談自体はオンラインで全国から可能だが、紹介される求人は首都圏(一部大阪・名古屋・福岡など)が中心になる。地方企業への転職を主軸に考えている場合は、求人の絶対数が少なくなる点に注意したい。
まとめ:TechGoは「自分の市場価値」を確かめる入口として使う
TechGoは、実務経験2年以上のエンジニアが上流工程・高年収帯を狙うなら検討する価値のあるサービスだ。年収交渉代行や模擬面接無制限といったサポートの手厚さは口コミでも評価が高い一方、求人数は総合型エージェントに比べて少なく、紹介ペースが途中で落ちるという声もある。
「これ1社だけで転職活動を完結させる」というより、「自分の市場価値と高年収求人のレンジを確認する入口」として使い、求人母数の多い総合型エージェントと併用するのが、現実的で失敗の少ない使い方といえるだろう。