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エージェント比較

転職エージェント経由で内定を得た体験談を横断して分かった、共通する4つの行動パターン【2026年9月版】

· 著者: 福朗(フリーランスAIエンジニア)

「転職エージェント経由で内定を得た体験談」を集めると、年齢もスキルも使ったエージェントもバラバラな個人の記録が大量に出てくる。 1件だけ読んでも自分に当てはまるかは分からない。この記事では公開されている複数の体験談と、内定率に関する調査データを横断し、 結果を分けている「動き方」の共通点を客観的に整理した。

複数の転職体験談・書類を虫眼鏡で分析するイメージ図。転職エージェント経由で内定を得た人に共通する行動パターンを横断分析することを表す

なぜ一つの体験談だけでは判断できないのか

Qiitaには「転職ドラフトを使ってみたら、200万円以上の年収UPで4社内定を獲得した話」という記録がある一方で、 「50代・COBOLオンリー・PM経験ありで転職活動したら内定3社取れた話」という記録もある。年齢もスキルセットも 使ったサービスも異なる2人が、同じ「複数内定」という結果にたどり着いている。ということは、結果を分けているのは 年齢やスキルそのものではなく、途中の「動き方」である可能性が高い。

この記事の作り方:Qiita・noteで公開されているエンジニアの転職記録、IT転職経験者964名を対象にした 調査(UPPGO「転職UPPP」)、大手エージェントが公開する内定率のデータを横断し、内定に至った人に共通する行動を抽出した。 個々の体験の再現ではなく、複数の記録に共通するパターンの抽出が目的。

データで見る「内定までの実態」

体験談を読む前に、まず全体像を数字で押さえておく。マイナビの転職活動実態調査によれば、紹介された求人の平均は13.6件、 書類選考通過率は37.3%、応募件数から見た内定率は17.0%。おおよそ「10社応募して内定は2件前後」というのが平均像になる。

17.0%
応募社数ベースの内定率
出典: マイナビ調査
37.3%
書類選考通過率
出典: マイナビ調査
30.8%
内定まで「6か月以上」(IT/webエンジニア最多層)
出典: UPPGO 964名調査
80.8%
転職理由トップ「年収・待遇アップ」
出典: UPPGO 964名調査

IT・webエンジニアに限定した964名調査(UPPGO「転職UPPP」)では、内定までの期間は「6か月以上」が30.8%で最多、 次いで「2〜3か月」19.4%、「3〜4か月」17.9%と続く。つまり半年以上かかる層と、3〜4か月で決着する層に分かれている。 この差を生んでいる要因のひとつが、初回面談での準備の差だ。面談で何を聞かれ、どう答えるかは 初回面談で聞かれることを整理した記事で扱っているので、 これから面談を控えている場合は合わせて確認しておきたい。

体験談から見える、内定に至った人に共通する4つの行動パターン

公開されている複数の体験談を横断すると、属性が違っても共通して現れる行動が4つあった。

01

最初から1社に絞らず、複数登録して「相性」で比較している

note「未経験ITエンジニア転職、エージェント3タイプ比較|全部登録した僕が整理しました」では、総合型・特化型・ スカウト型の3タイプすべてに登録したうえで、実際にサポートを受けながら絞り込んだ経緯が記録されている。 「有名な大手を選べば安心」という思い込みが、実際のサポート内容とはズレていたという振り返りもある。

体験談ログ 50代・COBOL専業でPM経験を持つ担当者は、在職中から複数のエージェントに登録した状態を作っており、 最終的に3社の内定を得たと記録している。 出典: Qiita「50代・COBOLオンリー・PM経験ありで転職活動したら内定3社取れた話」

「1社に登録して、そこが紹介する求人だけを見る」のではなく、複数登録して比較する前提を最初から持っている点が共通している。 何社くらいが適正かは複数登録は何社が正解かを整理した記事、 最初の1社の選び方は選び方の判断基準をまとめた記事で扱っている。

複数のエージェントを比較検討したい

ハイクラス求人に強いエージェントで、まず無料のキャリア面談を受けてみる選択肢もある。

無料のキャリア面談を予約する
複数の道の分岐点に立ち、どのエージェントに進むか選んでいる人物のイメージイラスト
複数のエージェントに登録し、実際のサポートを比較したうえで絞り込む――体験談に共通する最初の一歩。
02

職務経歴書を「担当者と一緒に」書き直している

書類選考通過率37.3%ということは、裏を返せば6割以上が書類の時点で落ちているということでもある。 未経験からのエンジニア転職を成功させた体験談では、ポートフォリオ作成とGitHubでのコード公開に加えて 転職エージェントを活用し、最終的に3社から内定を得て受託開発企業に入社した経緯が紹介されている。

体験談ログ 担当者のレビューを受けながら職務経歴書とポートフォリオを作り込んだ結果、書類選考の壁を越えて複数内定に至っている。 出典: サイゼントアカデミー「未経験からエンジニア転職を成功させる方法とリアルな体験談」

共通しているのは、職務経歴書を自分だけで完成させず、担当者のレビューを最低1回は挟んでいる点だ。 自己流のまま提出して落ちるケースは、体験談の中でも「反省点」として語られていることが多い。

担当者と職務経歴書をレビューし合い、修正点をチェックしているイラスト
職務経歴書を自己流のまま出さず、担当者のレビューを挟むかどうかが書類選考通過率を左右する。
03

エージェントに断られても、そこで止めていない

note「転職エージェントに断られて直接応募したら内定が出た話」では、エージェントの選考で断られた企業に 直接応募し直した結果、内定を獲得したという経緯が記録されている。入社後、採用担当者から 「直接応募でのエントリーはかなり好印象だった」と聞いたというエピソードも紹介されている。

Qiitaの「転職ドラフト」体験談(200万円以上の年収UPで4社内定)も、企業からのスカウトを起点にする 従来のエージェント経由とは別のルートを併用した例にあたる。エージェント経由の選考だけに賭けず、 直接応募やスカウト型サービスといった別の入口も並行して持っておくことが、機会を狭めない行動として共通していた。 担当者からの連絡が鈍くなったときにどう見切るかは、 音信不通への対応を整理した記事で判断基準をまとめている。

04

内定を「点」ではなく「面」で管理し、複数を並走させている

Qiitaの転職ドラフト体験談では4社から内定を獲得し、年収は200万円以上アップしている。 50代・COBOLの体験談でも複数エージェントを並行利用した結果、3社の内定を同時期に得ている。 いずれも1社ずつ順番に選考を進めるのではなく、複数の選考プロセスを意図的に同時進行させている点が共通する。

複数内定を得た場合、年収以外にも裁量・技術負債・成長機会といった軸で比較する必要が出てくる。 比較の軸の作り方は複数内定を3層に分けて比較する記事、 承諾の期限が重なったときの調整は内定承諾の期限交渉を扱った記事 で詳しく扱っている。

複数の内定通知を同時に扱い、比較検討している人物のイメージイラスト
内定を1件ずつ順番に処理するのではなく、複数を並走させて比較する――体験談に共通する最終フェーズ。

逆に、体験談で「合わなかった」と語られる担当者の共通点

内定に至った体験談の裏側には、「合わなかった」担当者への言及もある。共通して挙げられているのは、 連絡が遅くやり取りがストレスになること、希望する業界・職種についての知識が浅いこと、 言われたことしかせず新しい提案がないこと、そして特定の求人に誘導されている感覚を持つケースだ。

見極めのポイント:初回面談で「なぜ転職しようと思ったのか」という根幹の話にどれだけ向き合ってくれるか、 押し付けではなく提案型で話を進めてくれるかは、その後のサポート品質の先行指標になりやすい。

担当者を変更すること自体は、その後の選考に不利益を及ぼすものではないとされている。合わないと感じた担当者と 無理に続けるより、変更した方が結果的に早く進むケースは体験談の中でも複数見られる。特定のサービスについて 評判を個別に検証したい場合は、レバテックキャリアの評判を検証した記事 のように、担当者ベースではなくサービスの構造から確認する視点も参考になる。

内定後によくある分岐:承諾・保留・辞退

内定が出た後の標準的な流れは、条件を確認したうえでエージェントに承諾の意思を伝え、内定通知書を受け取ってから 内定承諾書を提出する、というものだ。ここで見落とされがちなのが、承諾書を提出した後でも辞退自体は法的に可能という点。 入社の14日以上前であれば、理由を問わず契約を解消できる権利がある。

エージェント経由で決まった内定であれば、辞退の連絡自体はエージェントが代行してくれることが多く、 企業との直接的なやり取りを避けられる。通常は金銭的な損害賠償を請求されることはないが、 企業側は採用計画の見直しが必要になり、エージェントと企業の信頼関係にも影響し得る点は理解しておいた方がいい。 伝え方や連絡のタイミングは内定辞退のマナーを扱った記事で 具体的な型を紹介している。

よくある質問

転職エージェント経由で内定をもらえる確率は?
マイナビの調査では、応募件数から見た内定率はおおよそ17〜18%とされている。ただしこれは全体平均で、 エージェントや担当者との相性、職務経歴書の作り込み、応募数によって個人差が大きい。 今回整理した4つの行動パターン(複数登録・書類のレビュー・別ルートの併用・複数内定の並走)を実践している人ほど、 平均より高い確率で内定に至っている傾向が体験談から読み取れる。
エージェント経由で内定をもらったらどうしたらいいですか?
まず年収・入社日・業務内容などの条件を書面で確認し、疑問点があれば承諾前にエージェント経由で企業に確認する。 条件に納得できたら担当者に承諾の意思を伝え、内定通知書を受け取ったうえで内定承諾書を提出するのが一般的な流れ。 他社の選考が並行している場合は、承諾の期限を延長できないか担当者に相談する余地もある。
転職エージェントのダメな特徴は?
体験談で共通して挙げられているのは、連絡が遅い、希望する業界・職種への知識が浅い、 言われたことしかせず新しい提案がない、特定の求人に誘導されている感覚がある、の4点。 初回面談でこれらの兆候が見えた場合、担当者の変更や別サービスの併用を検討した方がいい。
転職エージェントで内定をもらった後、断ってもよいですか?
内定承諾書を提出した後でも、法的には辞退が可能。入社の14日以上前であれば理由を問わず契約を解消できる。 エージェント経由の場合は辞退連絡を代行してもらえることが多いが、企業やエージェントとの信頼関係に 影響する可能性はあるため、辞退を決めた時点でできるだけ早く伝えるのが望ましい。

参考・出典

  • UPPGO株式会社「ITエンジニア転職において本当に役立ったおすすめ転職エージェント・サイトを転職経験者964名を対象に調査【転職UPPP】」: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000014.000064254.html
  • マイナビエージェント「転職エージェントの内定率はどれくらい?」: https://mynavi-agent.jp/service/about_employment_agency/faq/16.html
  • キャリアアップステージ「転職成功者は何社受けてる?平均応募社数や通過率・内定率など転職データを大公開」: https://asiro.co.jp/media-career/50272/
  • Qiita「転職ドラフトを使ってみたら、200万円以上の年収UPで4社内定を獲得した話」: https://qiita.com/taichi6930/items/9a9a2784a46a74c3668c
  • Qiita「50代・COBOLオンリー・PM経験ありで転職活動したら内定3社取れた話(2026年)」: https://qiita.com/Konini64/items/66fdc66382e6f0544294
  • note「転職エージェントに断られて直接応募したら内定が出た話」: https://note.com/tightsnokiyomori/n/n268cee26c995
  • サイゼントアカデミー「未経験からエンジニア転職を成功させる方法とリアルな体験談」: https://academy.cyzennt.co.jp/blog/%E6%9C%AA%E7%B5%8C%E9%A8%93%E3%81%8B%E3%82%89%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%8B%E3%82%A2%E8%BB%A2%E8%81%B7%E3%82%92%E6%88%90%E5%8A%9F%E3%81%95%E3%81%9B%E3%82%8B%E6%96%B9%E6%B3%95%E3%81%A8%E3%83%AA/
  • マイナビエージェント「転職エージェント経由では内定辞退できない?伝え方からリスクまでまとめて解説」: https://mynavi-agent.jp/service/faq/agent/1713.html
  • 株式会社カケハシスカイ「転職エージェントの担当が合わない…よくある理由と辞めたいときの対処法」: https://www.kakehashi-skysol.co.jp/media/post-2038/
福朗
福朗

フリーランスAIエンジニア。AIパイプライン開発と技術キャリアについて発信しています。

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